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ふくろうの森クリニック
院長 山田正人

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2026.06.22

脂質異常症とは、血液中にある脂質の値が基準値を外れた状態のことです。脂質異常症を治療するには、一般的に内科または循環器内科を受診するといいでしょう。

病院では問診で生活習慣や家族歴をヒアリングするほか、血液検査でコレステロールや中性脂肪の数値を確認します。

この記事では脂質異常症を病院で治療する方法と、受診の流れについて解説します。

脂質異常症は内科で治療!

医療スタッフと患者の相談

脂質異常症の診断を受けるには、基本的に内科を受診するといいでしょう。

内科とは体の内側にある症状を、主に薬物療法で治療する診療科です。脂質異常症は一般的な疾患なので、内科であれば原則どこでも対応しています。

すでに動悸や息切れなどの症状があるときは、内科の中でも心臓や血管など循環器系の診断・治療に長けている循環器内科での受診もご検討ください。

ほか、糖尿病などホルモンに異常がみられる場合は代謝・内分泌内科の受診が必要な場合もあります。

脂質異常症を治療するには長期的に数値をコントロールする必要があるため、定期的に通院する必要があります。病院を選ぶ際は、アクセスや予約の取りやすさも考慮しましょう。

脂質異常症の精密検査と診断基準

コレステロール・中性脂肪の検査値表

脂質異常症の診断には、主に血液検査でコレステロール、中性脂肪の数値を使います。検査値にはいくつか種類があります。

検査値と意味について、簡単にまとめました(※1~4)。HDLコレステロール(善玉コレステロール)の場合は、数値が低くなるほど脂質異常症のリスクが高まります。

検査値意味
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)肝臓のコレステロールを体全体へ運ぶ。Low Density Lipoprotein(低比重リポタンパク)の略称
HDLコレステロール(善玉コレステロール)High Density Lipoprotein(高比重リポタンパク)の略称。血管の壁などにたまったコレステロールを肝臓に運ぶ
中性脂肪(トリグリセライド)重要なエネルギー源だが、摂り過ぎると体脂肪として蓄えられて肥満や心筋梗塞につながる
Non-HDLコレステロール総コレステロール(TC)からHDLコレステロールを引いた値

脂質異常症の診断基準は以下の通りです(※4)。

検査値基準値判定
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)140mg/dL以上高LDLコレステロール血症
120〜139mg/dL境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg/dL未満低HDLコレステロール血症
中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dL以上(空腹時採血)/175mg/dL以上(随時採血)高トリグリセライド血症
Non-HDLコレステロール170mg/dL以上高non-HDLコレステロール血症
150〜169mg/dL境界域高non-HDLコレステロール血症

※診断基準に当てはまる場合でも、すぐに治療が必要ではない場合もあります。

脂質異常症を治療する流れ

病院の待合室

脂質異常症の診断・治療について、一般的な流れを解説します。

  1. 問診
  2. 血液検査
  3. (必要に応じて)身体検査
  4. 診断、薬の処方

1.問診

自覚症状や生活習慣、家族歴など、医師が脂質異常症の診断に必要な情報をヒアリングします。家族歴とは、血縁関係がある家族や親族の病気のことです。

特に脂質異常症の中には家族性高コレステロール血症(FH)という病気があり、診断には家族歴が重要になります。

2.血液検査

検査により、血液中のコレステロール、中性脂肪を調べます。脂質異常症の診断を一度受けてからも、脂質異常症が進行していないか確認するため定期的に血液検査を行います。

3.(必要に応じて)身体検査

必要に応じて、血圧測定や心音の聴診、末梢動脈の触診などの身体検査を行います。脂質異常症が進行すると動脈硬化を引き起こすため、心臓や末梢の血管に異常が見られる場合があります。

4.診断、薬の処方

症状や家族歴、検査結果から医師が脂質異常症の診断を行います。医師が必要だと判断した場合、コレステロールを下げる薬が処方されます。

脂質異常症は長期的に数値をコントロールする必要がある疾患です。よって診断を受けてからも、定期的に受診する必要があります。

脂質異常症を放置するリスク

動脈硬化の発生と進行の図

脂質異常症は自覚症状に乏しい病気ですが、進行すると動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。脂質異常症が疑われる場合は放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。

血中のコレステロールが高い状態が続くと、血管にプラーク(粥腫)と呼ばれる塊が蓄積します。プラークにより血管の内壁が厚くなると、血液の流れが悪くなり、血管が詰まりやすくなります。

プラークが破れ、修復するために血小板が集まってできるものが血栓です。血栓により心臓の血管が塞がると心筋梗塞を、脳の血管が塞がると脳梗塞を引き起こします。

脂質異常症を治療する方法

脂質異常症の治療方法を説明する医師

脂質異常症を治療するには、まず生活習慣の改善が第一です。必要に応じて、コレステロールを下げる薬を服用します。

食生活の見直し

血液中のコレステロールは、食事の影響を大きく受けます。脂質異常症を治療するために、食生活の見直しは不可欠です。

脂質異常症を予防・改善するために、食事で気を付けたいポイントは次の7点です(※1)。

  • 食べ過ぎず、標準体重をキープする
  • 肉の脂身、乳製品、卵黄を控える
  • 魚を意識して食べる
  • 野菜、未精製穀類(玄米、大麦など)、海藻、大豆を食べる
  • 糖質の少ない果物を適度に食べる
  • 塩分の多い食事を控える(6g/日未満)
  • アルコールを摂り過ぎない(25g/日以下)

運動

運動不足はトリグリセライドの高値や、HDLコレステロール低値の要因になります。動脈硬化の予防として、速歩やスロージョギングなどの有酸素運動が推奨されています。

有酸素運動はややきついと思う程度を1日合計30分以上、週に3回〜できれば毎日を目指しましょう。

薬物治療

脂質異常症の薬物治療には、主にスタチン系と呼ばれる薬剤を使います。薬物治療は、あくまでも生活習慣の改善と並行して行います。

分類薬品名
スタチンプラバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチン など
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬エゼチミブ
フィブラートベザフィブラート、フェノフィブラート、クロフィブラート

当院でも脂質異常症の治療を承っています

オンライン診療が可能です!

脂質異常症は自覚症状に乏しい病気ですが、進行すると動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる合併症を引き起こす恐れがあります。

脂質異常症が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

ふくろうの森クリニックでは耳鼻咽喉科・内科・皮膚科の診療を受け付けています。

脂質異常症の治療にも対応しております。当クリニックは花小金井駅より徒歩5分の場所にあり、ネット予約も可能です。

「健康診断で『コレステロールが高い』と言われたけど、何科の病院に行けばいいかわからない」

「脂質異常症と診断されたけど、忙しくて病院に通っていない」

このような方はぜひ、一度当院へご相談ください。

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