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気管支喘息とは

気管支喘息とは、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が起こり、さまざまな刺激に対して気道が過敏になることで、発作的に咳・喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーといった音)・息苦しさを繰り返す病気です。

炎症が続くと気道がむくみ、痰が増え、気道の周りの筋肉が収縮することで気道が狭くなり、呼吸が苦しくなります。発作が起きていないときでも気道の炎症は残っているため、症状がないからといって自己判断で治療を中断せず、長期的に気道の状態をコントロールしていくことが大切な病気です。

子どもから大人まで幅広い年代で発症し、近年では成人になってから初めて発症するケースも増えています。

気管支喘息の主な症状

  • 発作的な咳(特に夜間〜明け方に出やすい)
  • 喘鳴(呼吸時の「ぜーぜー」「ひゅーひゅー」という音)
  • 息苦しさ・呼吸困難
  • 胸の圧迫感・締めつけ感
  • 痰がからむ、痰が切れにくい
  • 運動後や笑ったあとに咳き込む
  • 風邪のあと、咳だけが長引く(3週間以上)

症状は時間帯や季節、気候、ストレスなどによって変動するのが特徴です。「夜間〜早朝に悪化しやすい」「風邪をひくと長引く」といったパターンが見られる場合は、気管支喘息の可能性を考える必要があります。

気管支喘息の種類

1. アトピー型

ダニ・ハウスダスト・花粉・ペットの毛などのアレルゲンが原因となるタイプ。小児〜若年層に多く、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎を合併していることがよくあります。

2. 非アトピー型

明確なアレルゲンが特定できないタイプで、成人発症型に多く見られます。風邪などの感染症、運動、寒暖差、ストレスなどが引き金になります。

3. 咳喘息

喘鳴や呼吸困難はなく、長引く咳のみが主症状となるタイプ。放置すると約3割が典型的な気管支喘息へ移行するとされており、早期の治療開始が重要です。

気管支喘息の原因

気道の慢性的な炎症が背景にあり、そこにさまざまな要因が重なって発作が引き起こされます。

1. アレルゲン

ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、ペットの毛・フケなどが代表的です。

2. 呼吸器感染症

風邪やインフルエンザなどのウイルス感染は、発作の最も多いきっかけのひとつです。

3. 大気汚染・刺激物質

タバコの煙(受動喫煙を含む)、PM2.5、黄砂、化学物質の臭い、線香の煙などが気道を刺激します。

4. 気候・環境の変化

寒暖差、季節の変わり目、低気圧、台風の接近時などに発作が起こりやすくなります。

5. 運動・ストレス

激しい運動後の冷たい空気の吸い込み、精神的ストレス、過労なども発作の引き金となります。

6. その他

一部の解熱鎮痛薬(アスピリン喘息)、食品添加物、月経周期などが関与する場合もあります。

気管支喘息の治療

気管支喘息の治療は、「発作が起きていないときの治療(長期管理)」と「発作が起きたときの治療」の2本立てで行うのが基本です。

1. 長期管理薬(コントローラー)

気道の炎症を抑え、発作を起こしにくい状態を保つために、毎日継続して使用する薬です。代表的なものに吸入ステロイド薬があり、必要に応じて長時間作用性気管支拡張薬や抗ロイコトリエン薬などを併用します。症状がなくても自己判断で中止せず、医師の指示に従って継続することが重要です。

2. 発作治療薬(リリーバー)

発作が起きたときに、気道を素早く広げて症状を和らげるための薬です。短時間作用性の気管支拡張薬(吸入薬)が中心となります。

3. アレルゲン対策・生活環境の整備

原因となるアレルゲンが特定できる場合は、住環境の整備や接触の回避を組み合わせます。

4. 重症例への治療

通常の治療でコントロールが難しい重症の気管支喘息に対しては、生物学的製剤など追加の治療法が検討されることもあります。

気管支喘息の予防と日常生活の注意点

1. 原因となる刺激を避ける

こまめな掃除でダニ・ハウスダストを減らし、寝具は定期的に洗濯・乾燥させましょう。タバコは本人だけでなく家族の喫煙も発作の大きなリスクとなります。

2. 風邪・インフルエンザの予防

手洗い・うがい・マスク着用を徹底し、インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種も有効です。

3. 体調と症状の記録

咳や息苦しさが出た日時・状況を記録しておくと、悪化要因の特定や治療調整に役立ちます。ピークフローメーターを用いた自己管理も有効です。

4. 適度な運動と体力づくり

発作のない安定した時期には、無理のない範囲で有酸素運動を続けることで呼吸機能の維持につながります。

5. ストレスをためない

睡眠不足や過労、強いストレスは発作の引き金になります。十分な休養と気分転換を心がけましょう。

6. 自己判断で治療を中断しない

症状が落ち着いていても気道の炎症は残っています。医師の指示なく吸入薬をやめると、再び発作を起こしやすくなります。

まとめ

気管支喘息は気道の慢性的な炎症によって、咳・喘鳴・息苦しさを繰り返す病気です。発作が起きていないときも気道の炎症は続いているため、「症状がない=治った」ではなく、長期的に気道の状態をコントロールしていく姿勢が大切です。

夜間や明け方の咳、風邪のあとに長引く咳、運動後の息苦しさなど気になる症状がある方は、放置せず早めにご相談ください。早期に診断・治療を始めることで、発作の頻度を減らし、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

よくあるご質問

Q. どのような症状があれば受診すべきですか?
A. 風邪が治ったあとも3週間以上咳が続く、夜間や明け方に咳で目が覚める、運動後にぜーぜーする、息苦しさを感じる、といった症状がある場合は気管支喘息の可能性があります。早めの受診をおすすめします。

Q. 子どもの頃の気管支喘息は大人になると治りますか?
A. 成長とともに症状が落ち着くケースもありますが、気道の過敏性が残っていることが多く、大人になってから再発する方もいます。症状が出ていなくても、風邪をひいたときに咳が長引きやすい方は注意が必要です。

Q. 吸入薬は症状がないときも続ける必要がありますか?
A. はい、長期管理薬は症状がないときでも気道の炎症を抑えるために継続が必要です。自己判断で中止すると発作の再発につながりますので、必ず医師の指示に従ってください。

Q. 気管支喘息でも運動はしてよいですか?
A. 症状が安定していれば、適度な運動はむしろ推奨されます。ただし、運動誘発性喘息のリスクがある方は、運動前に薬を使うなどの対応が必要な場合があります。具体的な運動の内容は診察時にご相談ください。

FAQ

よくあるご質問

Q
どのような検査や診断を行っていますか?
A
当院では、耳鼻咽喉科・内科・皮膚科領域の検査や診断方法を提供しています。
Q
花粉症で毎年悩まされています。どうしたら症状が軽減されますか?
A
症状が出てから治療を開始するよりも、花粉が飛ぶ前から薬を予防的に内服すると効果がいいとされ奨励されています。また、通年での治療になりますが、「舌下免疫療法」で症状の改善が期待できます。
Q
自分(親)が受診したいのですが、その間子供の面倒を見てもらえますか?
A
短時間であればスタッフが見ますので遠慮せずご相談ください。ただし処置や検査などで時間がかかると予想される場合や、お子さんが騒いだりしてスタッフが面倒をみれない場合は事故防止のため、他の病院で診察をお願いしたり、もしくはお子さんを他の方に預かっていただき、再度改めてご本人だけで来院をお願いすることもありますのでご了承ください。
Q
予約は必要ですか?
A
予約システムよりご予約下さい。