肝斑とは?
肝斑の概要
肝斑(かんぱん)は、顔に左右対称に現れる茶色いシミの一種で、特に頬や額、口周りに発生しやすい特徴があります。女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化や紫外線が原因とされています。
肝斑の主な症状
- 顔の左右対称に現れる茶色いシミ
- 境界がはっきりしていることが多い
- 紫外線を浴びると濃くなる傾向がある
- 炎症を伴わないが、目立つことがある
肝斑の原因とリスク要因
原因
- ホルモンバランスの乱れ(妊娠、経口避妊薬の使用、更年期など)
- 紫外線の影響(メラニンの過剰生成)
- 摩擦や刺激(強いスキンケアやメイクのこすりすぎ)
- ストレスや睡眠不足(肌のターンオーバーの乱れ)
リスク要因
- 30〜50代の女性に多い
- 妊娠中・授乳中に発症しやすい
- 過度な日焼けを繰り返している
- 強い摩擦が日常的に起こっている
肝斑の治療方法
1. 内服治療
- トラネキサム酸:メラニンの生成を抑え、シミを薄くする
- ビタミンC・E:抗酸化作用で肌を守る
- L-システイン:ターンオーバーを正常化し、メラニンの排出を促進
2. 外用治療
- ハイドロキノン(美白成分):メラニンの生成を抑える
- レチノイド(トレチノイン):ターンオーバーを促進し、シミを薄くする
3. レーザー治療
- 低出力のレーザー(ピコレーザーなど):メラニンを分解
- レーザートーニング:炎症を抑えながら徐々に肝斑を薄くする
※ 高出力レーザーは刺激が強く、逆に肝斑を悪化させることがあるため注意が必要です。
4. スキンケアと生活習慣の見直し
- 摩擦を避ける:強いクレンジングやこするスキンケアをやめる
- 紫外線対策を徹底する:SPF30以上の日焼け止めを毎日使用
- バランスの取れた食事を心がける
肝斑の予防策
1. 紫外線対策
- 日焼け止め(SPF30以上)を毎日塗る
- 帽子や日傘を活用し、直射日光を避ける
2. 適切なスキンケア
- 刺激の少ない洗顔料や化粧品を選ぶ
- 過度な摩擦を避ける(こすらず優しく洗う)
3. ホルモンバランスの調整
- ストレスを軽減し、十分な睡眠をとる
- 規則正しい生活習慣を意識する
まとめ
肝斑は、顔に左右対称に現れる茶色いシミで、特に頬や額、口周りに発生しやすく、女性に多いのが特徴です。主な原因はホルモンバランスの乱れや紫外線、摩擦などで、妊娠中や更年期の女性に多くみられます。
治療にはトラネキサム酸などの内服薬、ハイドロキノンやレチノイドの外用薬、レーザートーニングなどが有効ですが、刺激の強い治療は悪化のリスクもあるため注意が必要です。
予防としては、紫外線対策、摩擦を避けるスキンケア、ホルモンバランスを整える生活習慣が重要です。肝斑は適切なケアで改善が期待できるため、早めの対策が大切です。
FAQ
よくあるご質問
- Q
- どのような検査や診断を行っていますか?
- A
- 当院では、耳鼻咽喉科・内科・皮膚科領域の検査や診断方法を提供しています。
- Q
- 花粉症で毎年悩まされています。どうしたら症状が軽減されますか?
- A
- 症状が出てから治療を開始するよりも、花粉が飛ぶ前から薬を予防的に内服すると効果がいいとされ奨励されています。また、通年での治療になりますが、「舌下免疫療法」で症状の改善が期待できます。
- Q
- 自分(親)が受診したいのですが、その間子供の面倒を見てもらえますか?
- A
- 短時間であればスタッフが見ますので遠慮せずご相談ください。ただし処置や検査などで時間がかかると予想される場合や、お子さんが騒いだりしてスタッフが面倒をみれない場合は事故防止のため、他の病院で診察をお願いしたり、もしくはお子さんを他の方に預かっていただき、再度改めてご本人だけで来院をお願いすることもありますのでご了承ください。
- Q
- 予約は必要ですか?
- A
- お電話または予約システムよりご予約下さい。