粉瘤とは?
粉瘤の概要
粉瘤(ふんりゅう、アテローマ)は、皮膚の下にできる良性の腫瘍で、皮膚の老廃物や皮脂が内部にたまることで発生します。表面に小さな開口部があり、内容物が排出されることもありますが、自然に治ることはなく、徐々に大きくなることが多いです。
粉瘤の主な症状
- 皮膚の下にできるしこり(柔らかいものから硬いものまで様々)
- 中央に小さな開口部があることが多い
- 炎症を起こすと赤く腫れ、痛みを伴うことがある
- 中の内容物が出ると独特の臭いを発する
粉瘤の原因とリスク要因
原因
- 皮脂や角質が毛穴の内部にたまり、袋状に包まれる
- 毛穴や皮脂腺の詰まり
- 皮膚の摩擦や刺激による炎症
- 傷や手術痕の影響で皮膚が変化し、袋状構造を形成する
リスク要因
- 思春期以降の成人に多い
- 脂性肌の人に発生しやすい
- 摩擦が多い部位(首、背中、顔、耳の後ろ、陰部など)にできやすい
粉瘤の治療方法
1. 経過観察
- 小さく症状がない場合は無理に治療せず、経過を見守る
2. 外科的切除
- くり抜き法(小さな切開から中身を除去):傷が小さく、ダウンタイムが短い
- 完全摘出手術:粉瘤の袋ごと切除し、再発を防ぐ
3. 炎症を伴う場合の治療
- 抗生物質の投与(感染や炎症がひどい場合)
- 切開排膿処置(炎症を起こした粉瘤の膿を排出)
粉瘤の予防策
1. 適切なスキンケアを行う
- 皮脂の分泌が多い部分を清潔に保つ
- 毛穴の詰まりを防ぐため、洗顔やボディケアを徹底する
2. 皮膚への摩擦を減らす
- 衣服のこすれが少ない素材を選ぶ
- 過度な刺激を避ける
3. 炎症を起こした場合は早めに治療を受ける
- 無理に潰さず、医療機関を受診する
まとめ
- 粉瘤(アテローマ)は、皮膚の下にたまった皮脂や角質が原因でできる良性腫瘍
- 自然に治ることはなく、炎症を起こすと腫れや痛みを伴うことがある
- 治療には外科的切除が最も効果的で、炎症を伴う場合は抗生物質や排膿処置が必要
- 適切なスキンケアと摩擦の軽減で予防が可能
FAQ
よくあるご質問
- Q
- どのような検査や診断を行っていますか?
- A
- 当院では、耳鼻咽喉科・内科・皮膚科領域の検査や診断方法を提供しています。
- Q
- 花粉症で毎年悩まされています。どうしたら症状が軽減されますか?
- A
- 症状が出てから治療を開始するよりも、花粉が飛ぶ前から薬を予防的に内服すると効果がいいとされ奨励されています。また、通年での治療になりますが、「舌下免疫療法」で症状の改善が期待できます。
- Q
- 自分(親)が受診したいのですが、その間子供の面倒を見てもらえますか?
- A
- 短時間であればスタッフが見ますので遠慮せずご相談ください。ただし処置や検査などで時間がかかると予想される場合や、お子さんが騒いだりしてスタッフが面倒をみれない場合は事故防止のため、他の病院で診察をお願いしたり、もしくはお子さんを他の方に預かっていただき、再度改めてご本人だけで来院をお願いすることもありますのでご了承ください。
- Q
- 予約は必要ですか?
- A
- お電話または予約システムよりご予約下さい。