水いぼとは?
水いぼ(正式名称:伝染性軟属腫)は、「ポックスウイルス科」の一種である伝染性軟属腫ウイルス(MCウイルス)によって皮膚にできる小さなイボです。主に子どもに多く見られ、皮膚と皮膚の接触やプールの水などを介して感染します。見た目は半透明〜白っぽい小さなツヤのある発疹で、放置しても自然に治癒することもありますが、かゆみによる掻き壊しや広がりに注意が必要です。
水いぼの主な症状
- 直径1〜5mm程度の丸くてツヤのある発疹(中央が少しくぼんでいる)
- 痛みはないが、かゆみを伴うことがある
- 腋の下、胸、お腹、腕、脚、股などにできやすい
- 掻き壊すと他の部位や他人に感染しやすくなる
- まれに赤く腫れて治癒に向かう「炎症反応」を起こすことがある
水いぼの原因とリスク要因
原因
- 伝染性軟属腫ウイルス(MCウイルス)による感染
- ウイルスは皮膚の小さな傷などから侵入し、皮膚表面にイボを形成
リスク要因
- 免疫力が未熟な幼児〜小学生に多い
- プールや皮膚同士の接触機会が多い環境
- アトピー性皮膚炎などで皮膚バリアが弱い子ども
- タオルや衣類の共有
水いぼの治療方法
- 自然治癒を待つ(経過観察)
- 多くの場合、半年〜2年で自然に治癒します
- 無理に取り除かなくてもよいケースもあります(特に症状が軽度な場合) - ピンセットによる除去(摘除)
- 専用の器具で水いぼを一つずつ取り除く方法
- 一時的に痛みを伴うため、麻酔テープを使ってから行うこともあります
- 他人への感染予防のため、積極的に除去する方針の医療機関もあります - ヨクイニン(漢方薬)の内服
- 体の内側から免疫バランスを整え、自然治癒を促す漢方薬
- 特に繰り返しできるお子さまに使用されることがあります - 外用薬・保湿剤の併用
- 掻き壊しを防ぐためにかゆみを抑えるケアも重要です
水いぼの予防策
- 皮膚の清潔と保湿を徹底する
- 入浴後や外遊びの後は汗や汚れをしっかり落とす
- 保湿ケアで皮膚のバリア機能を保つ - プールやタオルの共有を避ける
- 感染した子どもとの密着を避ける
- タオルや肌着、浮き輪などの共有を控える - 掻き壊しを防ぐ
- 爪を短く切っておく
- かゆみが強い場合は医師に相談し、適切なケアを行う - 早期発見・早期対応
- 水いぼの初期に気づいたら早めに医療機関へ相談を
まとめ
- 水いぼはウイルス性の皮膚感染症で、主に子どもに多く発症します
- 痛みは少ないですが、放置すると広がったり、他人にうつる可能性があります
- 治療は自然治癒の経過観察からピンセットによる除去までさまざま
- 予防にはスキンケア、清潔習慣、接触感染への配慮が大切です
- 不安な場合は、医師の診察を受けてお子さまに合った治療方針を選びましょう
FAQ
よくあるご質問
- Q
- どのような検査や診断を行っていますか?
- A
- 当院では、耳鼻咽喉科・内科・皮膚科領域の検査や診断方法を提供しています。
- Q
- 花粉症で毎年悩まされています。どうしたら症状が軽減されますか?
- A
- 症状が出てから治療を開始するよりも、花粉が飛ぶ前から薬を予防的に内服すると効果がいいとされ奨励されています。また、通年での治療になりますが、「舌下免疫療法」で症状の改善が期待できます。
- Q
- 自分(親)が受診したいのですが、その間子供の面倒を見てもらえますか?
- A
- 短時間であればスタッフが見ますので遠慮せずご相談ください。ただし処置や検査などで時間がかかると予想される場合や、お子さんが騒いだりしてスタッフが面倒をみれない場合は事故防止のため、他の病院で診察をお願いしたり、もしくはお子さんを他の方に預かっていただき、再度改めてご本人だけで来院をお願いすることもありますのでご了承ください。
- Q
- 予約は必要ですか?
- A
- お電話または予約システムよりご予約下さい。